大学卒業後、社会に出て働いていると、語学さえできれば、と思うこと、ありませんか?日本でも英語が話せる人はかなり増えましたが、需要の高い中国語が話せる日本人はそう多くはありません。
ずっと留学したいと思いつつ、社会人になった今、台湾で中国語を学ぶための検討を始めたあなたへ。何をどのように準備していいか、いろいろ調べていらっしゃるのではないでしょうか。
このページでは、そんな、社会人になってからの台湾留学に向け、必要な知識を説明していきます。英語圏と違い、基本的に大学付属中国語コースで勉強でき、費用も非常にリーズナブル、短期間から長期間まで、それぞれのニーズに合わせてご紹介します。
費用面だけでなく、台湾留学中の生活や、滞在に必要な学生ビザについても説明します。
このページで、社会人だからこそ費用を抑えて内容が濃く、実り多い台湾留学に向けた準備をしっかり進めていきましょう。
社会人の台湾留学に向けての準備、まずは情報収集から
台湾留学についていろいろと調べる前に、まず社会人のあなたはなぜ、中国語留学先として台湾を選んだのでしょうか。
その理由は人それぞれですが、考えられるものとして、台湾留学中に日中関係が不安定になると怖い、であるとか、台湾には旅行で何度も行っていてとても気に入っている、その他に食事がとても美味しい、夜市が楽しい、社会人でも楽しく学べる、などなどが挙げられると思います。
キッカケが何であれ、留学先を台湾と決めたなら、情報収集を開始しましょう。まだ迷っている社会人のあなたも、このページを読み続けているうちに楽しそう、行ってみたいと思っていただければ光栄です。
最大都市台北はどんなとこ?台湾の気候やその他都市について
日本から、台湾北部、台湾最大の都市である台北までは飛行機で東京から約4時間、大阪なら約3時間の場所にあります。
日本と時差が僅か1時間(マイナス1時間なので、日本が12時なら台湾は11時)、台北を要する北部と台南や高雄を要する南部では気候が異なり、台北を含む北部は冬、しっかり気温が下がるのに対し、南部は冬でも30℃前後。
社会人に限らず、中国語の留学先として人気なのは台北市、多くの大学があること、それから交通インフラが整っている、日本から飛行機ですぐ、などのメリットが多いこともその理由として挙げられますね。
台北にはMRTと呼ばれる鉄道があり、市内のどこに行くにも非常に便利。日本のSUICAやICOCAのような、悠遊卡(Easy Card)があるので、留学する場合(旅行であると便利)、必須になりますね。
交通インフラ、という意味では台北の南港駅から、高雄の左営駅までを結ぶ、台湾高速鉄道が2007年に開通、車両は日本の新幹線であり、最高速度は時速300キロ。台湾留学中は、いろんな場所を巡るのに重宝しますよ。
台湾の留学先としては一番人気の台北、それから西海岸沿い少し南に新北、さらにその先にあるのが台湾のIT産業のメッカ、台中があります。さらに南下すれば、台南、高雄。それから、東海岸中部、花蓮は自然豊かな場所となっています。
中国語は語学学校ではなく、大学付属中国語センターで勉強
国、都市について学んだら今度は中国語を学ぶ場所、語学学校とコースを見ていきましょう。台湾、中国語、コースと検索をするとすぐに分かりますが、台湾で中国語を勉強する場合、基本的に大学付属の中国語コースとなります。これは学生でも社会人でも関係ありません。
各大学に関する詳細は別途、留学ランドの台湾留学紹介ページでそれぞれの大学の特徴・お見積り等、ご確認いただけます。
基本学生寮やアパート滞在、日本人に合う台湾での留学生活
社会人留学で知っておきたいのは、実際の生活。どんな場所に住み、何を食べるのか。
滞在方法は英語圏とは異なり、ホームステイではありません(選べなくはないですが一般的ではないですね)。社会人の場合、学生寮を希望する人が多く英語圏の語学学校や大学、カレッジなどは滞在先も合わせて手配をしてくれるのですが、台湾の大学で中国語を学ぶ場合、自分で学生寮やアパートの手配が必要です。
とはいえ、留学エージェントを通じて手配依頼をしていれば合わせて手配してくれるので安心です。
もし個人で手続きをする場合には、必ず契約書面をチェックしましょう。最初の滞在は学生寮ですが、社会人で短期ではなく、長期留学でお考えの場合には現地到着後、アパートを探す人がほとんど。必ず、あなた自身がお部屋を見て(特に水回り)、納得した上で契約するようにしましょう。
次に食事ですが、安心してください、台湾の料理は日本人向きと言われ、美味しいものが多く、コンビニやスーパーでは日本の食材も購入できます(ちょっと割高ですが)。
朝食は屋台で済ませ、昼は学校のクラスメイトとランチ、夜になったら夜市へ。八角の香りが苦手な人には口に合わないものもあるかもしれませんが、どれも口に合うと思いますよ。
ただし!社会人でも浪費は禁物です、ちょっと日本より物価が安いのは事実ですが、外食ばかりではお金が出る一方。節約すべきところはしっかり抑え、友達と楽しく外食する回数は制限するようにしましょう。
社会人台湾留学に向けてしっかり準備、学費・費用はいくら?
中国語を学ぶ場所、それから食べることと住むことの次はいくらかかるか、社会人として働きながら留学費用を貯金するためにも予算・費用を考えなければなりません。
台湾での外国人向け中国語コースを提供する各大学の中で最も歴史のある台北、国立臺灣師範大学。
この大学の中国語コースは時間の限られた社会人の方でも3週間の短期から留学が可能となっており、年に数回の入学機会があります。
コース内容は平日、毎日3時間の中国語レッスンを受けるプログラムで、学費がUS$1,000としていますね。
滞在に関しては学生寮、個室利用で約NT$10,000を加算すると…合計で約15万円が、大学コース費用と滞在費になります。
もちろん、台湾までの国際航空券も必要。台北まではいろいろな航空会社が運行しており、LCC、格安航空会社であれば1万円ちょっとで買えるタイミングも!
とはいえ、社会人の場合、なかなかそのタイミングに購入するのも難しいでしょうから、3万円から、高いときに5万円くらいを見込んでおきましょう。
航空券を一番安く購入するコツ、それは留学そのものの手続きをできる限り早く始めること、です。
その他、食費、交通費に関しては人によって差が出るものの、1食あたりNT$100として1日NT$400程度(コーヒーなどの飲み物含む)、それとは別に、友達との外食が1回あたりNT$500くらい、それが週に2度。
だとすると3週間なら、NT$11,400、社会人なのでちょっと美味しいものも食べることを考えたら5万円から6万円は見ておきましょう。
最後は海外留学(旅行)傷害保険、様々なプランがありますが、3週間の台湾であれば、5万円から10万円。
安くても、ご自身のプランに沿うものはあります、しっかり選んでおきましょう。中国語の付保証明(どんな保険内容か書かれた証明書)をお忘れなく。
短期、3週間の台湾留学に必要な概算費用は、約30万円程度となりました。こちらの費用に留学エージェント費用は含まれておりません。
台湾での留学生活に必要な費用について、別ページでさらに細かくご案内しています、是非ご一読ください。
短期・長期、社会人なら知っておくべき台湾の学生ビザ情報
日本人が台湾に90日間以内の滞在を目的とした渡航をする場合(留学含む)、事前にビザを申請する必要はありません。90日以上の滞在になる留学であれば、学生ビザの事前申請が必要、台北駐日経済文化代表処で申請します。手続きはオンライン、手続き完了後に申請書を印刷して(要サイン)、他の書類と一緒に台北駐日経済文化代表処で提出となります。
台湾の大学へ語学留学する場合には、語学研修査証、停留ビザを申請するのですが、必要書類は以下となります。
台湾ビザ申請必要書類
- パスポート(残存期間6ヶ月以上)
- 写真(2枚、4cmx5cm、直近6ヶ月以内のもの)
- 健康診断書(指定フォーム、3ヶ月以内に診察を受けたもの)
- 残高証明書(50万円以上の残高がある金融機関(銀行等)の残高証明書)
- 入学許可書(大学側が発行、原本とコピー)
- ※Eチケット(札幌、東京、福岡以外、予約証明でも可)
もうひとつ、申請に際してシングルにするか、マルチにするか選びます。シングルで申請した場合、一度台湾へ入国した後、留学中に日本へ一度帰国してしまうと、再入国時にまたビザ申請が必要(申請費用US$66)なので、基本的にはマルチ、再入国が可能な方を選んで申請(申請費用US$132)しましょう。
社会人に限らず、台湾留学をするために必要な基礎知識はこのようなところ。続いて実際に社会人が台湾で生活してみたらどうなる?私自身の台湾小旅行と合わせ、ご案内いたします。
元留学エージェントの私が実際に台北に行ってみました
元留学エージェントとして、社会人である私も台湾には以前か興味津々。機会があったので約1週間だけの短期間ですが、台湾・台北に行ってきました。
日本、東京からは飛行機で台湾・桃園空港へ到着。入国審査を終え、荷物を受け取ったら、台北中心部まで移動なんですが、私は中国語が全く話せません。
40過ぎたおじさんがハラハラしていたのですが、空港内の案内通り進むと、驚くほどすんなり、MRT(鉄道)乗り場まで進むことができました。他の国の大きくややこしい空港に比べてあれほど分かりやすい空港はないのではないでしょうか。
次はチケット購入なんですが、下調べで悠遊卡(Easy Card)の存在は知っていたものの、英語で大丈夫なのかな…と思ってウロウロ、キョロキョロしていると、「日本人ですか?」と声をかけられ、「カードならこっち」と自動販売機前へ。言われるがまま、自動販売機でチャージされたカードを購入し、「改札あっち」と促されました。
中国語が話せない社会人の初めての台湾・台北で驚いたこと
世界のどの空港の、どの鉄道駅でこんなサービスがあるでしょうか。しかも日本語ですよ?欧米に初めて留学したら、発音が悪いなどで理解してもらえず、最初の難関になりうる空港からの移動。それをこんなに親切にしてもらえる場所を私は知りません。
その後、ホテルに入って翌日からの大学巡りの準備をしていたんですが、ホテルのチェックインも日本語。部屋説明も日本語でした。そんな高級ホテルじゃないですよ?3つ星レベルの、ビジネスホテルのようなところでしたが、日本人にとって驚くほど優しい場所。
さらに、小腹が空いたので、ホテル近くの食堂でさえ日本語。台湾のレストランなどでは、オーダーするものを机においてあるペンとオーダー用紙にチェック、または数字を書いて渡すだけ。
欧米のように、ネイティブスピードでベラベラとその日のオススメを説明されたりしません。これなんだろうな、と思っていたら、お店の人が実物を皿にとってこれ!と教えてくれました。
食事を済ませ、お金を支払うときも、この皿がいくら(指で数字を出しながら)、だから総額はこれ、とメモを見せてくれて、両替したばかりの台湾ドル紙幣をホテルへ。
ここまで、何が言いたいか、というと、旅行会社、留学エージェントを経験した私から言わせてもらって、こんなに安心して滞在、留学できる場所はない、ということ。
社会人であっても、留学していて最初に心配なのは、言葉が通じないことですが、言葉がわからなくても、快適に過ごせる国、台湾。
それは留学先として人気が出るのも分かるな、と思いました。
翌朝、台湾には朝食屋さんというものがあるとホテルの受付の方が勧めてくれたので行ってみましたが、やはり対応は昨晩のお店と同じ。本当に、暖かい豆乳と同じくらい暖かい対応が嬉しかったですね。
海外だけど台湾は日本語通じて安心、学校へのアクセスも良い
その後は、MRTを利用して、実際に語学コースへ通う気持ちで台湾大学、それから台湾師範大学へ。と言っても、私が滞在した西門からはほんの数分。
まずは台湾大学のある公館站へ。2番出口を出て僅か1分、大学入口に到着、通学が便利過ぎてびっくり。
たくさんの学生さんが講義に向かう中、次の目的地、台湾師範大学へ。古亭站についたら、4番出口を出ます。
すぐ側にスターバックスがあるので右折。どこだろうと少し歩いていたらもう大学の前にいました。いや本当に、大学までこんな簡単に、しかもすぐ到着できるって便利。
社会人留学をする場合には、ここから講義を受けることになるのですが、今回は下見なので退場。今度は大学での中国語レッスンが終わった後に出かけるであろう場所を探してMRTの駅へ。
台北車站、台北中央駅に行くと、地下モールが続き、いろいろなお店が並びます。日本の学校と同じで、終わったらお茶をする場所もあれば、食事もできるので楽しそう。
ちなみにその後、調べておいた牛肉拉麺大王で炒醤麺を2杯食べてしまいました。留学に関係ないかもしれませんが、台湾1週間滞在を通じて1番美味しかったです。
中国語が出来なくても、英語ではなく日本語でOK、通学も非常に便利、社会人のあなたに、台湾留学は本当におすすめです。
迷える社会人は一度台湾現地へ、本当におすすめの留学先です
学校巡りを終えた後は一旦ホテルに戻り、夜市に備えて仮眠。社会人なら夜を楽しまないと、いざ剣潭站へ。ありましたよ、士林夜市。
食事の屋台だけでなく、ゲームや衣類を扱うお店など盛りだくさん。社会人ならお酒も飲めますからね、おつまみも選び放題。それから、留学カウンセリングで社会人の方からよく質問をいただくアクティビティ。
社会人留学先が台北ならまずは九份への小旅行が考えられるのでこちらも行ってきました。映画のワンシーンのような風景は必ず見ておくべきですね。
九份までは遠い、というのであれば、故宮博物館(バス)や、MRTで淡水にいってのんびり過ごすのも社会人にはおすすめ。
社会人の方で台湾留学をお考えの方、特に長期で中国語に取り組む気でいっぱいのあなた。一度、2泊3日で良いので下見がてら台北に行ってみましょう。迷っていた気持ちが一気に固まると思いますよ。
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