世界で最も話されている言語、中国語。国際化の進む今、英語だけでなく中国語も必要となっています。
その語学留学先として人気なのが台湾。大学付属の中国語コースで語学力を磨き、費用の安い現地大学への進学を目指すことも可能です。このページでは、台湾での中国語習得、語学留学にはどれくらいの費用が必要なのか、またその先に大学へ進学する場合にはいくらかかるのかを紹介します。
海外で生活するわけですから、その他に滞在費用も必要です。台湾の場合、ホームステイではなくシェアアパートや、学生寮での滞在がほとんど。台北を例に家賃相場、それから食費や移動、交通費についてもご案内していきます。
これらの諸費用と学費を合わせて半年、1年間の台湾留学に準備すべき金額がいくらなのか、一緒に調べていきましょう。
台湾留学費用、中国語を学ぶ語学留学と大学進学の違い
台湾に留学する場合、2つの選択肢があります。1つは、語学習得を目的とした留学生のための短期コースに入学することもう1つは、日本の大学と同じように、学部や大学院といった学位取得コースへの出願、進学です。
台湾のほとんどの大学で、学部では外国人留学生を受け入れをしており、付属の中国語・語学コースも用意されています。各大学公式ホームページで、プログラムの内容や勉強するために必要な費用、学費を公開しています(日本語のものもあったりします)。
それらの情報を参考に、台湾・台北の2つの有名大学への留学に必要となる費用を調べてみます。
台湾に半年、1年間の中国語・語学留学するにはいくら必要?
各大学で必要な費用や、台湾現地で必要となる生活費に関しては後ほど細かくご案内します。まずは台湾に半年、中国語習得のため語学留学をする場合にかかる費用をまとめました。
台湾語学留学、半年間に必要な費用一覧
- 中国語コース費用:90万円(2セッション分)
- ビザに必要な費用:1万円
- 食費:18万円
- シェアアパート滞在費用:18万円
- 国際航空券(東京-台北往復):3万円
- 合計:130万円
台湾での半年間の語学留学に必要となる概算費用は、約130万円、あくまでも目安です。
学食を中心にして食費を切り詰める、中国語コースの学費が安い学校を選ぶ、滞在先となるシェアパートのお部屋をより安いものにするなどの努力で、さらに留学費用を抑えることもできます。
その他、ビザの種類の選び方でも、費用を抑えることも可能です。
台湾のいわゆる学生ビザには2種類あります。期間内に1度だけ台湾の出入国ができるシングル、何度でも台湾に出入国できるマルチプルで、マルチプルの方が申請費用は割高。
日本に緊急帰国する可能性を考えると、マルチプルを取得するのが一般的なのですが、半年間の台湾留学なら、申請費用が安いシングルを選んでも良いですね。
続いて台湾に1年間、留学する場合に必要な費用、ズバリ、211万円です。
なぜ単純に半年間の台湾留学の費用の2倍の金額にならないか、その理由は、リーズナブルな学生寮や学生食堂を利用できる場合が多く、生活費が節約できるためです。
内訳は以下となります。
1年間、台湾に語学留学する場合に必要な費用概算
- 台湾の大学にかかる留学費用:134万円
- 台湾ビザの留学費用:1万5,000円
- 食事にかかる留学費用:36万円
- 台湾の住宅にかかる留学費用:36万円
- 台湾の飛行機にかかる留学費用:3万円
- 合計:211万円
上記の内訳は目安ですが、大学で選ぶコースや寮の金額によっては、さらに費用が安くなることもあります。
たとえば、ここでは、1日あたりの食費を1,000円として計算していますが、台湾の大学内、学生食堂で食事をすることで、1食あたり60台湾元(約550円)、もしくは、それ以下に費用を下げることもできます。
住宅にかかる費用は1カ月あたり3万円として計算していますが、こちらも大学付属の寮によっては、費用を安くできる可能性もありますよ。
中国語の授業と学部・学科の勉強、留学内容と目的の違い
台湾の留学先には、2種類の選択肢があります。1つは、日本の大学と同じように、学部や大学院といった学位取得コースへの出願。
もう1つは、語学習得を目的とした留学生のための短期コースに入学することです。
ほとんどの大学で、学部では外国人留学生を受け入れていますし、語学習得のコースも用意されています。
各学校公式ホームページに、プログラム内容や授業にかかる費用が公開されている(日本語のものもあったりします)ので、それらを参考に台湾・台北の2つの有名大学への留学に必要となる費用を確認していきます。
名門国立台湾大学の場合の選択肢と、それぞれの学費について
国立台湾大学は台北帝国大学を前身とした、台湾トップレベルの大学です。
卒業生には、ノーベル化学賞受賞者や、ノーベル賞の前哨戦といわれるウルフ賞の受賞者などを輩出している、台湾の名門大学の一つ。
国立台湾大学は、留学生向けの学費を公式サイトで公開しています。
学費は学部ごとによって異なりますが、正規学部・学科進学、本科コースの場合、5万台湾元(約19万円)から7万台湾元(約26万円)が1学期あたりの学費となっています。
1年間に2学期の授業があるので、2倍にした10万台湾元(約37万円)から14万台湾元(約52万円)が1年間の費用になりますね。
国立台湾大学では、学士課程に海外からの留学生もしていますが、短期間の語学、中国語習得を目的とした台湾留学も可能、その費用も気になりますよね。
台湾では、留学先の大学に語学研修コースが付属していることが多いです。たとえば、国立台湾大学には、学士コースとは別で、語学留学を目的とした外国人のためのコースがあります。
国立台湾大学では、“Academic Year Program”という留学生向けの通年コースが用意されています。
1学期あたり約12万台湾元(約45万円)、春・秋・冬の3学期あるので、1年間の合計授業料は36万台湾元(約134万円)です。
夏期限定で留学するには“Summer Program”という別のコースが用意されており、こちらの授業にかかる費用は1学期あたり約12万台湾元(約45万円)。
その他、国立台湾大学では”Academic Year Program”以外にも、観光旅行をしながら留学ができる、「Flagship Summer Program」も提供していて、こちらの授業にかかる費用も約12万台湾元(約45万円)です。
日本人に人気、台北・師範大学の場合、短期でも勉強できます
国立台湾師範大学は、1946年に設立された、台湾のなかでも最も古い大学です日本語での案内も用意されているので、はじめて台湾に留学する人でも、安心して利用できます。
国立台湾師範大学の留学にかかる費用は、学士号取得(いわゆる大学卒業資格)の場合、1学期あたり4万7,000台湾元(約18万円)としています。
夏期休暇と冬期休暇があるので、1年間の授業にかかる費用は春学期・秋学期の2学期分、9万4,000台湾元、約36万円です。
国立台湾師範大学にも、国立台湾大学と同じよ言うに語学研修センターを併設、語学・中国語習得を目的とした留学も可能です。
主に短期留学タイプのカリキュラムとなっていて、中国語コース期間は2週間、かかる費用は2万台湾元(約7万円)、1週間増えるごとに5,000台湾元(約2万円)の追加費用で参加することができます。
留学ランドでは、台湾への進学留学に関するご案内ページも作成しています。台湾進学をお考えであれば是非ご一読ください。
学費以外に何が必要?海外旅行でも人気の台湾での生活費について
台湾留学に必要な学費、学校費用を紹介しましたが、海外旅行でも人気の台湾に渡航し、勉強しながら生活するには他にもあれこれ必要となります。
日々生活する場となる滞在先や、毎日の食事、台湾への国際航空券など、それぞれ項目別に必要な費用を具体的に確認しましょう。
留学生の現地滞在先、学生寮・アパートのお部屋探し
台湾留学での滞在にかかる費用は、滞在形式によって大きく異なります。
最も一般的なのが、学生寮もしくはアパートを借りるという方法です。ここでは、主要な住宅費用を確認していきます。
物件情報収集の方法は?契約は長期が基本、ビザも必要です
1年以上の台湾留学、つまり長期滞在を予定している場合は、費用は高くなるものの、家を借りて快適に暮らすという選択もできます。ただし、半年や2〜3カ月のみの台湾留学の場合、あまりおすすめできません。
なぜなら、台湾に留学する学生を対象とした多くの不動産業者では、1年以上の契約を必要としているからです。また、中国語でのコミュニケーションがとれないと、契約手続きがうまく行えない場合もあります。さらに台湾での滞在に関するビザの種類による問題もあるので、注意しましょう。
学生ビザ、もしくはワーキングホリデービザを取得していれば、問題ありませんが、観光ビザでは契約不可、ということも。台湾留学のために、どのビザを取得しているかで、契約できるかどうか決まるということ、おぼえておきましょう。
台北の都市部、1ルームタイプだと、1カ月あたりの家賃は2万台湾元(約7万円)ほどです。ただし、立地などで費用は変わるので、物件によってはさらに安くなることもあります。また、なかには、3カ月の契約に対応してくれる物件もあります。
インターネットで「Taiwan Rent Flat」などで検索すると、物件取り扱いサイトを見つけられるので、どうしてもアパートを借りたい場合は、台湾での留学先の大学から近い地域の物件を確認してみましょう。
英語や中国語ではうまくやりとりできるか不安という場合は、日本の不動産仲介業者を利用する方法もありますが、契約や退居など手続きごとにサポート手数料を取られるので、少なくとも5万円から10万円程のサポート費用が必要となります。
短期ならホームステイも可能、台湾生活体験してみたいなら
ホームステイの費用は、月5万円から10万円くらいと考えておくとよいでしょう。英語では“Host Family Program”として、各学校がホームステイ業者を紹介している場合もありますが、台湾の大学で紹介しているホームステイは滞在目的というよりも、台湾の生活を留学生に体験してもらうためのものが多いです。
ですので、滞在期間は1日や1週間程度、短期プログラムがほとんどです。
利用規則が厳しい学生寮滞在と費用の相場をチェック
台湾での留学先の大学が、学生寮を用意している場合もあります。
- 1人部屋の費用は、1カ月あたり8,000台湾元(約3万円)程度です。
- 2人部屋の場合は5,000台湾元(約2万円)ほどです。
学生寮は利用規則が細かく決まっていることが多く、利用する場合には必ずルールを守る必要があります。
例えば国立台湾大学の学生寮だと、男子学生と女子学生は別、友だちやその他知り合いを宿泊させてはいけない、などのルールがあります。
学校によっては、学生寮の利用はできなくても、大学外部のレジデンス手配サービスを提供していることもあり、自分ぴったりのルームシェア物件を見つけ台湾留学中の滞在費用を抑えられることもあります。
毎日の食費は節約しつつ、おすすめの屋台料理を楽しもう
台湾の食事にかかる費用は1回あたり、300台湾元(約1,000円) が目安です。ただし、食事をどこで取るかで、留学費用が大きく変わります。
例えば台北のレストランでサーロインステーキを頼むと600台湾元(約2,000円)、魚介が入ったパエリアなら580台湾元(約2,000円)程度になります。
一方で、台湾留学での楽しみの一つ、屋台料理という選択肢もあります。レストランとは違い、屋台料理では、安価な費用で、たくさんの料理を楽しむことができますよ。
たとえば、どら焼きは1つ10台湾元(約40円)、唐揚げは1つ30台湾元(約100円)といったお手軽な費用で購入できます。
しかし!台湾留学中の食事費用をもっとも安くできるのは、学生食堂です。国立台湾大学にある学生食堂なら、60台湾元(約180円)ほどで食事ができます。留学費用を安くしたい場合は、学生食堂をうまく利用しましょう。
国際航空券からバス・鉄道、タクシーまで交通費用をチェック
台湾で、大学の学生寮や、大学まで歩いて通えるアパートを滞在先に選ぶ場合をのぞき、大学へ通学するための公共交通機関の利用は移動は避けられません。
留学中には、勉強だけでなく旅行や買い物など、長距離の移動に費用がかかることもあります。そこで、台湾・台北での公共交通機関を利用した場合に必要な費用をチェックしておきましょう。
台北では、メトロ(地下鉄)、MRTが走っています。初乗りは20台湾元(約60円)からなので、日本と比べ電車にかかる費用は少ないです。
バスは初乗り16台湾元(約60円)から、タクシーは初乗り70台湾元(約210円)です。
日本と比べれば安いですが、通学のため毎日往復するには費用がやや高いです。特別な状況で利用する程度にとどめておきましょう。
それから、日本から台湾・台北への航空券、飛行機に関してはLCC(低価格運航サービス)が出ているので、航空券のための費用を抑えやすいです。
タイミングにもよりますが、出発の3カ月ほど前に予約なら、日本-台北の往復チケットが12,000円で購入できる、なんていうこともあります。
出発直前で購入しても、往復チケットが25,000円ということもありえるので、安い費用で、留学準備ができます。
一方で航空券費用は大型連休やイベントなどで利用者が急増する時期(ピークシーズン)には片道3万円から5万円になることもあり、購入時期によって留学準備費用に大きな影響が出ます。
それから、忘れがちですが、台湾の旧正月は飛行機チケットの費用が多くかかるので、1月21日から2月20日ごろにチケットを購入する場合は気をつけましょう。
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台湾留学で半年、または1年間だとどのくらいの費用が必要となるか、また学費だけでなく、その他必要となる留学費用を項目別にご案内させていただきました。
台湾にはその他の都市もあれば、台北にその他の大学もあります。ご希望に沿う学校やコース、滞在方法探しについて是非一度、留学ランドへご質問くださいませ。