「留学しているのに全然英語が上達しない…」
「留学中って語学学校に通っているだけでいいの?」
「留学して英語が話せるようになった人の英語勉強法が知りたい」
海外留学を考えている人、既に留学中・ワーホリ中の人、帰国後の英語力の維持について知りたい人は、このような悩みや疑問を持つと思います。
英語の勉強法は人によって向き不向きがあります。筆者もカナダ・バンクーバー留学中に様々な英語勉強法を試しましたが、あまり英語力の伸びを実感できなかった勉強法もありました。
そこで、このページでは筆者がカナダ留学中に「英語力が本当についた」と実感した勉強法だけを紹介したいと思います。
留学先の語学学校
留学中に語学学校に通うのは一番オーソドックスな英語勉強法です。カナダには多くの語学学校があり、また各学校が様々なコースを用意しています。
留学先の語学学校が英語学習に向いている理由の1つは、多くの語学学校が学校内での母国語の使用を禁止しているからです。つまり、語学学校にいる間は英語でインプットし、英語でアウトプットするという英語漬けの時間になりますので、英語力がビギナーの人にとって語学学校は一番良い英語勉強法の1つだと思います。
語学学校選択の際に気を付けたい点は留学生の国籍割合。語学学校を選ぶ基準の1つに、どんな内容の授業をどんなペースでやるのかという授業のカリキュラムは重要です。例えば留学生の9割が日本人では外国の語学学校に通う意味が薄れますので、「日本人の少なさ」を考慮して語学学校を選ぶと良いでしょう。
日本人の話す英語は日本人には聞き取りやすいため、日本人の話す英語に慣れてしまうと、他の国の人が話す英語が分からない、という事態に陥り兼ねません。
語学学校で外国人の友達ができれば、放課後に遊んだりカフェでお茶をしたりと、英語だけを使う時間が増えます。日本人の友人ばかりだとつい留学中に日本語で話してしまうことも…。
せっかくの海外語学留学。国籍割合に注意した学校選びがおすすめです。
留学中に現地のラジオでリスニング対策
英語で会話するためには、まず相手が何を言っているのかを理解できないと会話が成立しません。英語学習は、まずは「耳を鍛えるのが重要」と言われますが、その通りだと思います。
耳を鍛える、つまりリスニング対策のために筆者が留学中に行った英語勉強法がカナダ現地のラジオを聴くこと。携帯用ラジオを2,000円程度で購入、カナダ・バンクーバーのダウンタウンを歩いている時、バスに乗った時、スカイトレインに乗った時など、外出中はいつもラジオを聴いていました。
留学中によく聴いていたカナダのラジオ番組がNEWS 1130。
このカナダのラジオ番組ではローカルニュースやスポーツ番組、交通情報、天気予報などが延々と流れます。このラジオをずっと聴くことで、ネイティブスピーカーの話す英語のスピードに慣れ、特に数字を聞き取る力がついたと思います。
ラジオを聴き始めてニヶ月後くらいに、日本から持参したTOEICの英語教材を聴いたところ、何を言っているかが驚くほど分かるようになっていました。留学中に英語力がついたと一番実感した瞬間でした。
ポータブルラジオは安いので、コストパフォーマンスの良い留学中の英語勉強法です。
携帯電話・スマホで話すフリをしてスピーキング上達
ラジオを聴くことで耳が慣れました。次の英語勉強法のステップはアウトプット、英語を話すこと。
英語の能力の中で日本人が一番苦手なのが、このスピーキングとも言われます。日本の英語教育はリーディングやライティングに重点を置き、リスニングもある程度はやる一方、スピーキングに力をいれていません。
日本の学校では2人1組で英語で会話したり、グループディスカッションやディベート、プレゼンテーションをしたりといったスピーキングの授業がほとんどありません。こうした事情もあり、日本人は英語教育の期間が長いのにも関わらず、他の国の留学生よりも圧倒的に英語が話せません。
少し話が長くなりましたが、スピーキングを上達させるために筆者がカナダ留学中に行った英語勉強法が「携帯電話・スマホで話すフリをすること」。やっていることは非常に滑稽です。電話が繋がってないのに携帯電話・スマホを耳にあて、あたかも電話をしているように架空の相手と英語で話すフリをするのです。
頭の中で英語を話すことと実際に声に出して英語を話すことは全く別物で、頭の中で完璧に英語が話せたと思っても、いざ実際に声に出してみると全然思うように話せないこともあります。
話すフリの内容は何でも構いません。昨日あった楽しかったこと、びっくりしたこと、今日のこれからの予定、(架空の)電話相手と週末に遊びに行く予定のことなど。
相手が返す内容を想像し、相槌を打ち、また話す。これを繰り返し行うと、実際に友達と英語で話すときに「あれ?自分って結構英語話せてるじゃん!」と実感できると思います。
もちろん留学中に実際に話す相手がいれば電話をすれば良いと思いますが、実際に英語で話すのは恥ずかしい、まだ英語で話す自信がない人も多いでしょう。通話代を節約したい人も、留学開始直後は現地の携帯電話を持っていない方もいると思います。そんな時、この英語勉強法は大いに役に立ち、おすすめです。
この英語勉強法のメリットは無料で一人でできる点。必要なのは携帯電話・スマホと妄想力だけ。留学先の現地の携帯がなくても日本の携帯で十分です。通話機能は必要ありませんので。
留学中はもちろん、日本で留学前に行うことも、留学後の英語力維持のために行うこともできるおすすめの英語勉強法です。
3分間スピーチによる学習方法
スピーキングで重要なポイントはたくさんありますが、会話において重要なスピーキング能力の1つが瞬発力。話している相手の言っていることが理解できても、考えて考えて、ようやく返答できた、という経験はありませんか?
上記の「携帯電話で話すフリをする」英語勉強法も効果的ですが、以下で紹介する3分間スピーチは会話の瞬発力がつきます。方法としては、街で目に留まったものについて「3分間でスピーチする」という学習方法です。テーマ(対象物)は何でも構いません。
例を3つ挙げます。
- ブラジル人とすれ違った ⇒ ブラジルのことについて3分間話す
- ドラッグストアが目に入った ⇒ 商品のティッシュについて3分間話す
- タクシーを見かけた ⇒ タクシーに関する経験談を3分間話す
考え過ぎず、まずは口に出してみましょう。どんどん口に出します。文法なんて間違っでも構いません。とにかく定めたテーマに関連することを思いつくままに口に出すことが重要です。
慣れない内は1分間でも良いと思います。歩きながらブツブツと一人で話しているのを見られるのが恥ずかしい人は「携帯電話で話すフリ」戦法を併用しましょう。
この英語勉強法を続けるとスムーズに会話できるようになると思います。またプレゼン能力が身に付き、「本当にプレゼンが苦手…」という人にもおすすめの英語勉強法です。
言えなかった表現や単語を書き留める
筆者がカナダ留学中に実践し、効果を実感した英語勉強法の1つが「英語で表現できなかったものを書き留めておく」というもの。上記の「携帯電話で話すフリ」「3分間スピーチ」の際に「自分が表現したくてもできなかった表現や単語」が必ず出てきます。
こうした表現や単語をメモ帳に書き留め、あとで調べて、次に同じ表現を使う時に使えるように備えます。このように「自分が言えなかった表現や単語を調べる⇒使う」を繰り返すことで、自分の言えなかった表現がどんどん少なくなり、英語力の上達を実感できるはずです。
留学中はいつもメモ帳とペンを持ち歩き、「英語で何と言えばいいか分からない」表現を書き留めるクセをつけましょう。
外国人に英語で日本語を教えるのもおすすめの勉強法
筆者は留学中に、現地のカナダ人や外国人留学生に英語で日本語を教える体験をできたのですが、これも英語力が早く上達するおすすめの勉強法。筆者の体験で効果的に感じたのが、日本語を教えるボランティアへの参加とランゲージエクスチェンジでした。
日本語を英語で教えるボランティア体験
ある程度スピーキングにも自信がつきました。次のステップは実際に人と話すこと。もちろん留学中は語学学校に通学し、外国人の留学生友達と遊んだりすれば、すでに多くの人と英語で会話していると思います。
ここでいう「人と話す」というのは自分から積極的に英語で話す機会を作る、ということです。その英語勉強法の1つが、英語で日本語を教えるボランティア。カナダのバンクーバーには日本語を教えるボランティア体験をできるところがあります。
ここで英語を教えてもらうのは有料ですが、日本語を習いたい外国人に日本語を教えるのは無料(ボランティア)です。
英語で日本語について説明するのは意外と難しいもので、ある程度の英語力が必要なのはもちろん、どのように説明したら日本語を覚えやすいか、という工夫も必要です。英語を教える相手は毎回同じ相手のこともあれば違う相手になることもあり、その人の日本語のレベルに合わせた授業(ボランティア)ができる英語力が必要です。
筆者がカナダ留学中に日加センターで日本語初心者に教えていた「日本語の数字の覚え方」を紹介します。
【日本語の数字の覚え方】
- itchy(かゆい)
- knee(ひざ)
- Sun(太陽)
- she(彼女)
- go(行く)
- lock(ロックする)
- banana(バナナ)のbaを取る
- hatch(孵化する)
- qeueu(列)
- Jew(ユダヤ人)
上記のように説明すると、みんな結構簡単に日本語の数字の数え方を覚えてくれました。このボランティア体験のように、「英語で何かを説明する」というのはスピーキング力や表現力の向上に役立つ英語勉強法です。
Language Exchange(ランゲージエクスチェンジ)
留学中にある程度(日常会話レベル)の英語力がついたら、更なる英語力アップのおすすめの英語勉強法がLanguage Exchange(ランゲージエクスチェンジ)。
個人チューターという方法もありますが、ランゲージエクスチェンジは、あなたが外国人に日本語を教え、外国人から英語を教えてもらう、というギブアンドテイクの英語勉強法で、お金はかからず無料の学習方法です。カフェなどで行うのが一般的で、コストは飲み物代くらい。
留学中に行うランゲージエクスチェンジでは、あなたは英語で日本語を教え、外国人からは英語で英語を教えてもらう、という状態になりやすいのが特徴です。なぜなら留学先で日本語を話せる外国人はわずかだから。
問題は、どうやってランゲージエクスチェンジのパートナーを探すかですが、実はランゲージエクスチェンジのパートナー探しができるサイトがいくつもあります。以下でおすすめを紹介します。
- 言語交換コミュニティ:My Language Exchange
- クレイグスリスト:craiglist
- カンバセーション・エクスチェンジ:Conversation Exchange
上記などのサイトに登録、パートナーを探します。筆者は海外留学中に2人のカナダ人とランゲージエクスチェンジをしました。2人とも日本語がほぼ話せなかったため、ずっと英語で会話。
ネイティブスピーカーの話す英語は留学生の話す英語と全く違います。特に話すスピード。最初は全くついていけませんでした。
語学学校の先生がいかにゆっくり話しているのかを実感したのがランゲージエクスチェンジでした。もしあなたが女性であれば、男性のパートナーはすぐに見つかると思います。日本人の恋人を探す外国人が多いからです。ただし、出会い系目的で利用する外国人も多いため注意しましょう。
恋人同士になる(付き合う)のが一番英語力が上達するとも言われますので、留学中にランゲージエクスチェンジでパートナーを探すのも英語力上達のための1つの方法だと思います。
ランゲージエクスチェンジは日本でもでき、英語力に自信がある人には留学から日本帰国後もおすすめの英語勉強法です。英語力がなくても相手が日本語堪能であればランゲージエクスチェンジは成立します。英語があまりできない人は日本語が話せる外国人パートナーを探すのがおすすめです。
オンライン英会話や英語学習アプリの無料サービスで使う
留学中の英語勉強法として、最近はオンライン英会話や英語学習アプリを使うのもおすすめの方法。例えば、留学中の語学学校の授業と併用、マンツーマン英会話レッスンで授業の復習をしたり、分からなかった点を講師に質問するなどの使い方・勉強法も可能です。特に語学学校はグループレッスン中心で周囲の英語学習レベルが自分より高いと悩む場合、オンライン英会話サービスのレッスンはおすすめ。
これらのサービスは有料ですが、無料のお試し期間があるのです。留学中に無料で各サービスを利用して自分の英語力を試したり、自分に合う勉強法はどれか確認してみるのがおすすめ。以下、無料でお試しができる、おすすめのオンライン英会話サービスやスマホアプリを紹介します。
- レアジョブ
25分×2回の英語レッスンが無料で体験可能。累計会員数が60万人以上、日本のオンライン英会話サービスの代表がこのレアジョブで、利用者の満足度も高く、海外留学から日本帰国後に英語力を維持するための勉強法にもおすすめ。 - ネイティブキャンプ
会員登録後、7日間、無料トライアルでサービスを利用可能。ネイティブキャンプには世界100ヶ国以上の様々な国籍の英語講師が在籍、日本人英会話講師による日本語でのレッスンも可能。特に留学中でも英語がまだ初級者で勉強法の相談からしたい!などの方におすすめです。 - 英語学習サービス「スタディサプリENGLISH」
留学中も専用のスマホアプリで英語のリスニングレッスンやディクテーションの練習ができる「スタディサプリENGLISH」。会員登録後、7日間無料でお試し可能で、夜寝る前や空き時間に簡単に英語を勉強できる点がおすすめ。日常英会話コースの他に、ビジネス英会話コースやTOEIC対策コースも。
以上、カナダ留学中に実際に体験した「英語力の向上を実感した7つの英語勉強法」を紹介しました。上記の英語勉強法の多くは留学前の英語力準備でも実践できる方法で、また留学後の英語力維持でも使える勉強法です。
自分の英語力のレベルに合った勉強法、興味を持った勉強法を実践し、実りある留学生活を送りましょう。
この記事を書いた人
投稿者:hiro
現在の記事投稿数:2
留学先:カナダ(バンクーバー、キャンベルリバー)
滞在期間:3年