南アフリカ共和国基本情報
正式国名や首都・人口について
正式国名 | 南アフリカ共和国/Republic of South Africa |
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首都 | プレトリア |
面積 | 121万9090平方キロメートル |
人口 | 5778万人(2018年時点) |
公用語 | アフリカーンス語、英語、バントゥー諸語 |
主要都市 | プレトリア、ヨハネスブルグ、 ケープタウン、ダーバンなど |
南アフリカ共和国の歴史と文化~ヨーロッパからの白人移民とアパルトヘイト
ヨーロッパで大航海時代が始まった15世紀末の1488年、ポルトガル人のバルトロメウ・ディアスがアフリカ大陸南端の喜望峰に到達。1652年にオランダ東インド会社のヤン・ファン・リーベックがこの地に到来し、喜望峰を中継基地としました。以後オランダ人移民が増加し、ケープ植民地が成立したのが南アフリカ共和国の歴史の始まりとされます。
18世紀末には金やダイヤモンドの鉱脈を目的にイギリス人が到来し、ケープ植民地はオランダからイギリスへ譲渡され、イギリス人の移民が増加しました。植民地化により英語が公用語となり、イギリスの司法制度が持ち込まれるなどイギリスの影響が強まりました。その後、1910年に4州からなる南アフリカ連邦として統合され、大英帝国内のドミニオン(自治領)として自治が確立されます。
1913年には原住民土地法などアパルトヘイトの基盤となる人種差別法を立法化、以後人種問題が南アフリカ共和国の大問題となり、1985年には黒人による暴動が勃発、非常事態宣言が発令されます。南アフリカ共和国はアメリカや日本などを含む諸外国から経済政策を受け、1991年にアパルトヘイトが廃止されるまで続きます。1994年には全人種参加による南アフリカ共和国の総選挙(初)が実施され、アフリカ民族会議(ANC)が勝利し、ネルソン・マンデラが黒人は初の大統領に就任。1997年に新憲法を発行、その後現在に至るまで、ANCから大統領が選ばれており、現在はシリル・ラマフォサ政権となっています。
南アフリカ共和国の政治と経済
1989年9月のデ・クラーク大統領就任以来、南アフリカ共和国はアパルトヘイト撤廃に向けての改革に着手しました。その集大成が1994年に実施された南アフリカ共和国の総選挙。史上初めて黒人を含む全人種参加の下で総選挙が実施された結果、マンデラ大統領が選出されました。
外交面では、1994年にアフリカ統一機構(OAU)及び非同盟諸国会議へ加盟、英連邦への再加盟を果たしたほか、国連総会での議席も回復。1994年には南部アフリカ開発共同体(SADC)へ加盟し、2014年に国民議会(下院)はアフリカ民族会議 (ANC) のジェイコブ・ズマを二期目の大統領に選出しました。
なお、南アフリカ共和国は複都制を採用しており、立法府はケープタウン市都市圏、行政府はツワネ都市圏(プレトリア)、司法府はブルームフォンテーンに置いています。
また経済面で南アフリカ共和国は、サハラ以南のアフリカでGDPの約4割を占め、アフリカ経済を牽引する役割を担っています。1996年、南ア政府は金融政策・貿易の自由化、投資インセンティブの導入、徴税の強化、公営企業の民営化、賃金上昇緩和による雇用の拡大などのマクロ経済戦略(GEAR)を策定し、以後、自由化による経済成長戦略を標榜しています。
気候~日本との比較
アメリカ大陸の最南端に位置する南アフリカ共和国は、東はインド洋、西は太平洋に囲まれた自然豊かな国です。気候は地域により大きく異なりサバンナ気候、ステップ気候、温暖湿潤気候、地中海気候など多彩で、日本と比較すると大きく気候が異なる地域も多く、滞在先により旅行や留学で準備すべきものが変わります。特に内陸部にある南アフリカ共和国の首都プレトリアやヨハネスブルグは海抜1300~1700メートルに位置し、一日の寒暖差が大きい点にも注意が必要です。
南アフリカ共和国現地の治安~外務省の最新の安全情報を確認
南アフリカ共和国は、毎年1万8千件、毎日50件の殺人事件が発生している凶悪犯罪発生率世界第1位。特にヨハネスブルクは世界一治安の悪い街として知られ、外務省公表の安全情報でも注意喚起がされています。南アフリカ留学で人気のケープタウン現地の治安はそれほど悪くないものの、外国人観光客で賑わうウォーターフロント地区や市内高級ホテルでは日本人旅行者の被害も報告されており、注意が必要です。
南アフリカ共和国国内の物価や交通手段
アフリカ諸国と比較すると南アフリカ共和国の物価は高い印象があるものの、日本と比較するとかなり安く、約半分程度が目安。ただし、物によっては日本と違わない物価のものもあれば、1/3以下のものまで様々です。
また南アフリカ共和国はアフリカの国とは思えぬほど交通手段が整備されており、各都市間のバス網はかなり発達しています。BazBusと呼ばれるミニバスが安価で利用しやすく、市内交通としては、バスやタクシーと、リッキーと呼ばれる小型トラックの乗り合いタクシーがあります。
使用言語は英語など
南アフリカ共和国では、1994年の選挙前は英語とアフリカーンス語の2言語が公用語でしたが、以後黒人言語9つが追加され、現在では11の言語が公用語として存在。英語を母国語とする人口自体は多数でないものの、留学生や観光客が訪れるような場所では英語が通じるため、現地での生活で困ることはほぼないでしょう。
日本との時差
南アフリカ共和国と日本の時差はマイナス7時間。サマータイム制も導入されていないため通年で日本との時差は変わりません。
南アフリカ共和国滞在中の生活について
留学や観光・旅行で南アフリカ共和国に滞在中の生活で知っておいたほうが良い電化製品の電圧や電話のかけ方を紹介します。
電化製品の電圧
南アフリカ共和国の電圧は、220/240ボルトのため日本国内の電化製品を使用する場合は変圧器が必要。プラグは3本の丸いピンタイプでB3タイプに似ていますが、サイズが異なるため現地で購入が必要です(日本で購入できません)。
南アフリカ共和国の電話・日本への電話のかけ方
国際電話アクセス番号は「09」、南アフリカ共和国の現地滞在中に日本へ電話をかける場合は、「09+81(日本の国番号)+電話番号の最初の0を取った番号」でかけることが可能です。南アフリカ共和国の公衆電話はコイン式とカード式の2種類があり、どちらも50cから利用でき、国際電話もかけらます。テレホンカードは電話機に挿入するタイプとしないタイプの2種類。逆に日本から南アフリカ共和国に電話をかける際の国番号は「27」です。
南アフリカ共和国のタバコ・お酒について
南アフリカ共和国ではお酒は18歳から飲酒、タバコは16歳から喫煙可能です。
南アフリカ共和国の郵便
南アフリカ共和国国内の郵便局の営業時間は、月~金曜の8時30分~16時30分と土曜日の8時~12時。国際郵便の場合、民間のPostNetの方が早く届きます。日本からの郵便は確実に届けるためにもEMSの利用がおすすめです。
南アフリカ共和国の祝祭日
1月1日 | 元旦 New Year’s Day |
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3月21日 | 人権の日 Human Rights Day |
イースターの直前の金曜日 | グッド・フライデー Good Friday |
イースター直後の月曜日 | イースター・マンデー Easter Monday |
イースター翌日の月曜日 | 家族の日 Family Day |
4月27日 | 自由の日 Freedom Day |
5月1日 | メーデー Workers’ Day |
6月16日 | 青年の日 Youth Day |
8月9日 | 女性の日 National Women’s Day |
9月24日 | 伝統文化継承の日 Heritage Day |
12月16日 | 和解の日 Day of Reconciliation |
12月25日 | クリスマス Christmas Day |
12月26日 | 親善の日 Day of Goodwill |
※2019年時点の情報。
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